味覚と心身の関係
こんにちは。
みどり推拿整体院です。
気付いたら11月下旬。秋も徐々に深まり、また1年早かったなぁと思う今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
秋と言えば読書の秋、食欲の秋・・・いろいろとありますが、今日は味覚の話をします。
例えば、無性に甘いチョコレートが食べたくて仕方ないとか、苦いブラックコーヒーが飲みたくて仕方ないとか、激辛のものが食べたくて仕方ないとか、そんな気持ちになったことはありませんか?
中医学では、求める味で心と身体の状態がわかる「五味調和」という考え方があります。
たとえば、無性にチョコレートを食べたい時は「悩んでいる時」かもしれませんし、コーヒーを飲みたいときは「緊張をしている時」かもしれません。辛いカレーを食べたい時は「悲しい気分の時」かもしれません。
このように食べたくなる味と心身の関係について、簡単に紹介していきたいと思います。
【酸っぱい味(酸味)を求める時】
心の状態:怒りっぽい、イライラ、憂鬱、決断力低下、強い口調や興奮気味の口調でよく喋る。
体の症状:目の充血、ドライアイ、爪の縦じわ、爪のもろさ、筋肉の痙攣、消化不良、不眠。
弱っている内臓:肝臓、胆嚢
おススメ食材:レモン、モモ、トマト、梨、梅干、キウイ、パイナップル、イチゴ、みかん、さくらんぼ、サンザシ、ローズヒップ、酢
【苦い味(苦味)を求める時】
心の状態:喜びやすい。(興奮した感じの喜びで、落ち着いた静かな喜びではない)不安感、緊張感。
体の症状:汗が出やすい、動悸、胸苦しさ、舌が赤くなる、巻き舌になる、顔が赤くなりやすい、げっぷ、軟便、下痢。
弱っている内臓:心臓、小腸
おススメ食材:緑茶、たけのこ、レタス、ゴーヤ、柿、銀杏、ごぼう、アスパラガス、にんにくの芽、にがうり、はすの実、みょうが
【甘い味(甘味)を求める時】
心の状態:思い悩みやすい。疲労感。
体の症状:疲労、口内炎、口角炎、唇の炎症、唾やよだれ、しゃっくりが出やすい、食欲不振、胃もたれ、食後に倦怠感、軟便、下痢、おなかが張る、嘔吐。
弱っている内臓:脾臓、胃
おススメ食材:はちみつ、ジャガイモ、豆腐、うなぎ、大麦、ナス、人参、とうもろこし、かぼちゃ、胡桃、栗、バナナ、ぶどう、お米、牛乳
【辛い味(辛味)を求める時】
心の状態:悲しみ、憂いやすい。
体の症状:冷え、鼻炎、上背部分や額の体毛が濃くなる、咳、鼻水、疲れやすい、肌の乾燥、寝汗、汗が出ない、むくむ、声がれ、便秘、下痢。
弱っている内臓:肺、大腸
おススメ食材:とうがらし、わさび、ねぎ、しょうが、ニンニク、たまねぎ、ピーマン、ニラ、胡椒、大根、シソ
【塩辛い味(鹹味-ケンミ)を求める時】
心の状態:恐怖、怖がる、びっくりしやすい、不安。
体の症状:唾液が多くなる、生殖器官の衰え、難聴、耳鳴り、抜け毛、白髪、無意識にうめく、老化現象、発育不良、むくみ、頭痛、めまい、頻尿、尿が出にくい。
弱っている内臓:腎臓、膀胱、尿道
おススメ食材:ノリ、シジミ、昆布、かに、ホタテ、ハマグリ、なまこ、イカ、牡蠣
無性に何か食べたいときは、心と身体の状態を感じとれるチャンスだと思って、なぜ今身体がそれを欲しがっているのか?ということをぜひ感じとって下さい。
過食してしまう、太ってしまう原因はもしかしたら心にあるのかもしれません。
このような中医学の知恵も当院ではいろいろアドバイスいたしますので、気になることがあればいろいろ聞いてみてくださいね。
それではまた。